愛される準備
おはようございます。
人に愛情をそそぐ、人から愛情を受け取る、ということは、簡単そうに見えてとても難しいことです。
お客様と信頼関係を築き、愛される女性となるために、大切な準備があります。
それは「自分」という存在を認めて、愛してあげることです。
ホステスとして働いている女性、ホステスだけでなく日本人の女性の多くは、自分のことよりも他人を優先したり、誰かのために自分を犠牲にしてしまう人が多いように思います。
これは育ってきた環境や、刷り込まれた価値観によって、どこかで「自分」というものの存在や価値を否定してしまう癖がついている状態です。
特に女性には母性があり、誰かを守ってあげたい、誰かに尽くしたい、という本能的な気持ちがより一層そういった状態に拍車をかけてしまいます。
もちろん自分より他人を優先する優しさや奥ゆかしさが大切な場面もありますが、あなた自身を犠牲にしてまで他人に尽くす必要はないのです。
あなたの人生はあなただけのもの。誰かのためにあなたの気力や体力、時間、人生を費やす必要はないのです。
誰かを愛する前に、「自分」というたった1人のかけがえない存在を愛すること。
他人に与える愛情と同じくらい、それ以上に、「自分」に愛情をそそぎ、手をかけること。
何かのきっかけで失ってしまった「自分」への自信、信頼、喜び、満足感、それらは少しずつ自分で取り戻すことができます。
誰かの言葉や周囲の反応にばかり気をとられてはいけません。
「自分」が何にときめき、喜びを感じるか。「自分」の心に耳を傾け、目を向けましょう。
「自分」の良い所も、悪いと感じる所も、すべてがあなたという大切な人間の一部だということをしっかり認め、愛してあげましょう。
うまくいかない時も、頑張った自分を褒めて、労ってあげましょう。
「自分」を愛し、認めることができると、これまで見えなかった新しい世界が見えてきます。
失った自信や喜びを取り戻すことで、本当の愛情を受け取る準備ができるでしょう。
「自分」を本当に大切に思ってくれる人は誰か、「自分」の幸せとはなにか。
この世にたった1人のあなたが、これから自信に満ちた人生を送り、たくさんの人に愛される存在となることを心から祈っています。
何を与えられるか
おはようございます。
お店にいらっしゃるお客様の目的はさまざまですが、できるなら「このホステスに会いたい」と思ってお店に来て頂きたいですね。
お客様に与えるものが多いホステスほど、多くのお客様に愛され、求められるものです。
ホステスがお客様に与えるものによって、お客様のポジティブな反応を引き出すことができれば、お客様は再びそれを求めて来てくださいます。
ホステスの振る舞いや言動によってお客様がどのような反応をするか、よく観察してみましょう。
何にポジティブな反応を示すのか、何を必要としているか、お相手の変化に集中して考えることは、接客の基本です。
笑顔が増える、口数が増える、質問が増える、表情が豊かになる、前のめりになる、そういったお客様のポジティブな反応が何によって出現するのかを分析しましょう。
お客様の反応を引き出すものとは何か?
① 好きなものや興味のあるものに関する話題
食べ物、お酒、旅行、動物、服飾品、スポーツ、本、音楽、芸能人、性、仕事、各種情報など
② 精神的に満たされる対応
褒められる、認められる、ステータスを感じる、好かれる、喜ばれる、癒される、慰められる、甘えられる、甘えてもらえる、受け止めてもらえる、話を聞いてもらえる、教えてもらえる、教えることができる、元気をもらう、感動する、尽くされる、尽くすことができる、育てることができる、冷たくされる、叱られる、いじめがいがあるなど
大きく2つに分けて挙げましたが、そのお客様が何に反応するかはさまざまです。
中にはこんなものに?なぜ?と疑問に思うような嗜好もあるかと思います。
しかしホステス自身がどう思うか、どう感じるかは別として、お客様の反応を最も重視して対応することが大切です。
お客様が飽きるまでその話題に付き合う根気も時には必要になります。
人気のあるホステスは多くのお客様に対応できるよう、多くの情報を収集し、お客様に合った振る舞いをしています。
お店の客層などから、どういった分野の情報をお客様が求めているかを考えてみましょう。
お客様が好きなものや興味のあるものは、もっと深い会話ができるように調べたり実際に体験してみるのも良いと思います。
その繰り返しの中で、自分自身が多くのことに興味を持ち、多くのことを知り、世間を見る目が変わっていくことに気づくでしょう。
お客様のことを考え、少しでも多くのことを与えるようにして下さい。
お客様に与えるものが増えるほど、自分自身が周囲に愛され、求められる人間として成長していることに気づくでしょう。
女性に対する理想と現実
おはようございます。
男性と女性は基本的に考え方や感じ方が違う、いわゆる「脳が違う」と言われますが、
女性に対して持っているイメージや理想は、同じ男性であっても大いに違います。
2つのタイプ別に傾向を見ていきましょう。
①女性に高い理想を持っているタイプ
・面食いでかわいい、美しい女性を好む
・女性らしいしぐさや振る舞いを好む
・女性らしいからだつきを好む
・ムダ毛は許さない
・若い女性を好む
・上品なしぐさや振る舞いを好む
・汚れやシワは許さない
・肉食女子に否定的
・しゃべりすぎは好まない
②現実の女性を受け入れるタイプ
・顔はそこまで重視しない
・出るところが出ていなくても大丈夫
・ギャップやおもしろさを重視する
・多少のムダ毛も受け止める
・年齢による経験値を評価してくれる
・汚れやシワも笑って受け止める
・下品なトークも笑って受け止める
・肉食女子に好意的
・しゃべりすぎても楽しんでくれる
このようにはっきりと上記①②に分かれるという訳ではありませんが、男性の多くは①のような理想を少なからず持っています。
女性が思っているよりも、女性を理想化している男性が多いということです。
お話をしていて、「女性のどんな所が好きか?」という質問に対して、①に当てはまるような回答が多く聞かれた場合、ある意味気を引き締めて「理想の女性」を演じる必要があります。
①に多く当てはまる男性は、ご自身が完璧主義者であったり、男性社会で生きてきた方、やや利己的で女性に対する思いやりや配慮に欠ける方、女性経験が少ない方、などがいらっしゃいます。
接客する側からすると、②に当てはまる男性の方が盛り上がりやすく心から楽しめるお相手かと思います。
しかし、最初に言ったように女性と男性の「脳の違い」ですね。いろいろな男性のタイプを知り、どのように対応するかを知れば、どの男性も可愛らしい子どものような目線で見ることができるようになります。
自分の思いとおりにならないことは、そもそも「脳が違う」と割り切ること。違いを楽しみ、いかに相手の理想を探り、演じるか。これを楽しんでみてはいかがでしょうか。
男性の褒めるべき点
おはようございます。
お相手を「褒める」というのは、簡単そうに見えて実はとても難しい行為です。
なぜなら、多くのホステスと接しているお客様ほど、褒められ慣れているため。単純な「かっこいい」「素敵」に対する耐性ができていて、何も感じなくなっているのです。また、ホステスは基本的にお客様を持ち上げるため、機械的にお世辞を連呼する場合が多く、逆に軽薄で表面的な作業のような印象を与えてしまっていることが多いのです。
ではその中でお客様の心に響く「褒め」をするためにはどうすれば良いでしょうか。
まずはお客様を良く観察することです。そしてお話の中で、お客様が一番「自信をもっている所」を見つけることが大切です。
お客様の頭から足の先までを観察し、外見に気を遣うタイプであるか、そうでないか、をまず見てみましょう。
髪型をしっかりセットしているのか、お肌の手入れをしているのか、ヒゲを整えているのか、シャツやスーツにこだわりがあるのか、ネクタイや時計はブランド品か、アクセサリーをつけているのか、体型に気を遣っているのか、靴は磨かれているのか…など。
その中で、お客様がこだわっている部分があれば、それは真っ先にに注目し、褒めておくべき点だと思います。
いきなり「すごーい‼︎」と言う前に、まずは軽く褒めてみて、リアクションを見てみましょう。褒められることに対する男性の反応はさまざまですが、照れ隠しなどを含めてやや嫌な顔をされる場合もあります。ご自分からこだわりについて積極的にお話ししてくれるようなら、目をキラキラさせて一生懸命お話を聞き、たくさん褒めましょう。あまり反応が良くなかった場合は無理に掘り下げず一旦別の話題に移り、少しお互いに慣れてきた段階でまた少しそのこだわりに触れ、反応を見てみても良いでしょう。
外見以外の部分は、お話の中で見つけていきます。お仕事に熱心に取り組んでいる、お話がおもしろくユニークな人柄である、ある分野では知識がとても深い、優しい人柄で包容力がある、熱中している・長く続けているスポーツや趣味がある、ちょっと変わった嗜好がある、お酒がたくさん飲める、などなど。男性の多くは、慣れてくると無意識に会話の中でご自分が得意な分野の話題を出してくることがあります。自分の良い部分を周囲に示したい、認められたいという気持ちがあるためです。それを見逃さず、会話を広げていく中で、じっくりと褒めましょう。
たくさんのお客様と接していると、多少の自慢話も、「そのくらいよくあること」とホステス側も感覚が鈍くなってしまいます。
しかしそのお客様にとっては、最も重要な褒めるべきポイントであることを忘れてはいけません。そこを確実に、大切に扱うことで、お客様との信頼関係は大きく変わります。
「なかなかできることではない」「あなたは特別」と最大限に褒めること。どんなお客様でも、そのすべてを十分に認め、「自分が一番特別だ」と自信を持って頂けることが重要です。
切り返しのうまさ
おはようございます。
お客様の何気ない一言に対して、「そうなんですか」「すごいですね」「知りませんでした」など、
お客様の言葉の流れに沿った素直なリアクションも大切ですが、少しお互いに慣れて落ち着いて会話ができてきたら、上手な切り返しができるようになりましょう。
これは普段の何気ない会話や、日常生活の中で、実際に言葉に出さなくても、トレーニングすることができます。
例えば、
お客様「今日はいつもと雰囲気が違ってかわいいね。お化粧変えたの?」
ホステス「ありがとうございます。嬉しいです。」
これに切り返しを付け加えると、
・「◯◯さんに褒めてもらえるように、お化粧たくさん勉強してきました。」
・「◇◇◇(テレビで話題の芸能人など、ここはあえて超絶かわいい人をもってくる)に寄せてメイクを変えてみたんですよ。似てます?笑」
・「◯◯さんみたいな素敵な人がいらしたので、女性ホルモンがたくさん出たかもしれません笑。」
できれば、そのお客様を持ち上げる内容や、その時のニュースになっている話題を入れてみたり、そのお客様との共通の話題が盛り込めたりするとさらに盛り上がります。
あまり良くないのは、ネガティブな切り返しで、「△△ちゃんに比べたら私なんてブスですから」「◯◯さんって口が上手くて嘘ばっかり言うから」「そんなこと言われても何も出ませんけど」など。否定的、拒否的、閉鎖的なマイナスの切り返しは場を盛り下げてしまいます。
お客様の雰囲気によって、上品な切り返しをするか、少しはずした切り返しをするか、いろいろなパターンを常に頭に考えておくと良いでしょう。
ホステスさんはこういった切り返しが上手な方が多く、新人さんもだんだん慣れてくると自然とその場を盛り上げる切り返しができるようになってきます。
何か一言を返す場合でも、少し大げさな表現や例えをしてみたり、冗談を入れてあげると、「頭の良いおもしろい娘」という印象を持たせることができます。
ただ、注意しなければならないのは、お客様の会心の一言(お客様が場を盛り上げようとして放ったおもしろいネタやお話など)に対して、ホステスがそれを上回る一言を返してしまうと、主役であるお客様の面目を潰してしまうことになります。
最後はお客様の一言で一番盛り上がるように、「やっぱり◯◯さんが一番おもしろいですね」とたててあげられるようにしてくださいね。
ポジティブマインド
おはようございます。
お店の中で、その娘がいるだけで場の空気が明るくなる、華やぐ。
もちろん見た目の美しさ、華やかさもあるかもしれませんが、場の空気を変える女性達が共通して持っているもの、それはポジティブマインドです。
ポジティブマインドとは、文字通り「前向きな気持ち」のことです。怯えや恐れ、不安などのマイナスな感情を吹き飛ばす、強い心、意志です。
それを持つ女性は皆、表情は自信に溢れていて、日々に幸せを感じています。言葉の端々には愛が溢れ、周囲への慈愛に満ちています。失敗を恐れず、自分の興味や目的のためにまっすぐ進むことができます。
これは、ホステスに限らず人気のあるブロガーや芸能人にも言えることかもしれません。
周囲の人間にも幸福感を与え、前向きな感情を掻き立てる。そういう存在に、人々は惹きつけられるものです。
もちろん人間なので、毎日生きていればネガティブな思いを持つこともあるでしょう。でも自分がネガティブな感情にいっぱいになってしまい、それを前面に出してしまうことで、周囲にもネガティブな空気が伝染していきます。
そういう空気が嫌になり、自然と人が離れて行ったり、同じネガティブな感情をもつ人が集まってきてさらに悪い空気を作り出してしまうかもしれません。
お店の空気感や雰囲気というのは、内装や照明だけでなく、お店のホステス一人一人がつくるものです。
華やかな明るいお店には、自然と良いお客様も集まってくるものです。
ホステス一人一人が前向きな気持ちを持てるよう、意識することが大切です。笑顔を忘れず、自分の魅力を十分に認めてあげてください。誰かと比べたり、自分を低く見てはいけません。自分という女性を大切にしてあげること、幸せにしてあげることを忘れないでください。
堕ちていくホステス
おはようございます。
水商売の世界に入ると、昼間の生活とは違ったいろいろな側面を見ることが多いと思います。
男性の昼間とは違った姿や溢れ出す欲望を垣間見る場面が増え、少し男性不信になることもあるかもしれません。
お金の面でも、昼間に長時間お仕事をして稼ぐ額が短時間で稼げてしまうことにまず驚くはずです。
高級なお店になればなるほど、高いお給料をもらえたり、高いシャンパンが一晩で何本も抜かれる場面に遭遇したり、ホステスも高いブランド品に身を包んでいたり…昼間の金銭感覚とは違った感覚が日常になってきます。
若い内から水商売の世界に浸かっていると、なかなか昼間の生活一本に戻れなくなってしまうケースも多いと思います。
大人のお客様からの甘い誘惑も多く、簡単にお金をもらえたり、おいしいものを食べさせてもらえたり、高級ブランド品を手に入れられたり…そんな生活が当たり前に続くと、普通の生活というものがとても貧相なものに感じるはずです。
ホステスとして築いた経験や人脈をもとに、起業して成功する方もいるかと思いますが、それはごく一部のやり手ホステスです。
賢いホステスは将来を見据え、ホステスを卒業した後の人生設計を考えて行動しています。
社会経験の少ない幼稚なホステスほど、安易に小金持ちの男性の愛人のようになってしまい、道を大きく踏み外してしまうことがあります。
しかしその後の人生すべてが保障されるかどうかはわかりません。
男性はなんの見返りもなく女性にたくさんのお金を遣うことはありません。
男性の一時的な欲望を満たすために自分が踊らされていることを忘れてはいけません。
自分が思うように男性を操っている、男性にお金を遣わせることは簡単だ、と思っていたとしても、相手は立派な大人の男性です。
何か問題が起こったとき、こちらが社会的に不利な立場となる可能性が大きいことを覚えておきましょう。